本と旅の世界(ツヅブロ)

◆「思いを綴るブログ」の意から、「ツヅブロ」と。「本と旅の世界」をメインに、思いを綴ります。「旅」とは心の流れです。
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◆本と旅の世界ー響きと怒り

アメリカ合衆国の作家

・フォークナー

難解であっても、そこに秘められた奥義があれば、読者は感じるところがあり、その秘められたものは何であるかと、追求するものであろうか。

賢明な読者は、それ故、この小説に意味を見出したのであろう。

2章の主人公・クエンティン。どこかで出会ったような人物。
『8月の光』だろうか、それとも、ラスコーリニコフ?

クエンティンと妹・キャディ。
兄妹がここまで踏み込んで会話する。あるいは心を探る。
キャディが18歳で処女を喪失した相手の男を、クエンティンは橋の所で殴ろうとしたが、反対に殴られて血だらけになってしまった。

クエンティンは妹思いの純な心の持ち主だったのだろう。それ故に、ハーヴァードに入学しても、運命のあるものを感じて自ら命を絶った。

コンプソン家。4人の兄弟。
末のベンジーは知的障害者だったが、不憫を感じる一方で愛を感じている家族。
そのベンジー(ベンジャミン)を主人公にして、フォークナーは第1章を描いている。

知的障害にもそれぞれの個性があるだろうが、ベンジーは過去と現在の区別がつかなかったのだろうか?

過去と現在を目まぐるしく行き来し、章ごと主人公を変えて創作に挑んだ実験小説。

これは各読者が自らの感性で受け取ってゆく課題なんだろう、と思っている・・

◆ウィリアム・カスバート・フォークナー( 本名は、Falkner)
1897年9月25日~1962年7月6日。アメリカ合衆国の小説家。
ヘミングウェイと並ぶ20世紀アメリカ文学を代表する作家。
代表作:
『響きと怒り』『サンクチュアリ』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』など。
1949年度ノーベル文学賞受賞。


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[ 2012/05/08 23:08 ] エッセイ | TB(0) | CM(0)

◆本と旅の世界:『響きと怒り』フォークナー

アメリカ合衆国の作家

・フォークナー


『響きと怒り』は何の予備知識もなく読むと、読み手の想像力の世界に入っていってしまうように思われる。

それが的を射ているのなら良いのだが、翻訳でもあるし混乱してしまうのではないだろうか?

いや、それ以前に投げ出してしまう人もいるかもしれない ?

章ごと主人公が違い、過去と現在を行き来する意識の世界。


知的ハンディキャップを持った主人公の世界である最初の章は何を言っているのだろう、と私などは奇妙な眩惑を覚えるのだが、これを読んだことのある読者さんはどう捉えただろうか。


猫や犬や人間以外の動物が主人公の方がそれと分かっておもしろくもあるのだが、時間軸を行き来するこのアメリカ南部を舞台とした人間が主人公の実験小説。当時のフォークナーにとっては、このような実験小説を書く必要性を強く感じたのだろう。

おそらく、
フォークナーは、しっかりと意図してこの作品創作に挑んだわけで、これに触発された読者が当然存在すると思うのだが、カフカのような作家もいたし、人の精神世界とはなんとも不思議なものだ。

非現実を描くという村上春樹のことを思う。
そのことにより読者の中に浮かび上がってくる何かがある。場合によっては、リアルな世界を書いたものより強い残像を読者に与えるとも思う。

『響きと怒り』は何かを訴えているように思われる。それが何かは読者である私には曖昧だが、自分なりに感じ取ろうと投げ出さずに読み続けるつもりだ。

持病が出てしまったので、まだまだ更に時間がかかりそうだが・・




◆ウィリアム・カスバート・フォークナー( 本名は、Falkner)
1897年9月25日~1962年7月6日。アメリカ合衆国の小説家。
ヘミングウェイと並ぶ20世紀アメリカ文学を代表する作家。
代表作:
『響きと怒り』『サンクチュアリ』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』など。
1949年度ノーベル文学賞受賞。


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[ 2012/04/20 13:08 ] エッセイ | TB(0) | CM(0)
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Author:Ichii Noa
物書き【のあ いちい】です。
小説や童話を書いています。

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